カキ‘刀根早生’ハウス栽培果実における高温下での二酸化炭素,エタノール併用脱渋法

脱渋後果実の軟化が多発し、流通上問題となっているハウス栽培のカキ‘刀根早生’の脱渋法の改善を試みた。その結果、果実温を35℃に保持し、二酸化炭素濃度50%下で果実1kg当たり1~1.5mlのエタノールを10時間同時に処理することで、脱渋後の果実軟化を効果的に抑制することができることがわかった。本脱渋法では、脱渋処理終了直後に果実からかなりの量のエチレン発生がみられるものの軟化には結びつかなかった。その原因は35℃という高温が果実のエチレン感受性を低下させるためであろうと考えられた。...

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Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 2003-01, Vol.72 (1), p.75-81
Hauptverfasser: 今川, 順一, 濱崎, 貞弘, 今堀, 義洋, 上田, 悦範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:脱渋後果実の軟化が多発し、流通上問題となっているハウス栽培のカキ‘刀根早生’の脱渋法の改善を試みた。その結果、果実温を35℃に保持し、二酸化炭素濃度50%下で果実1kg当たり1~1.5mlのエタノールを10時間同時に処理することで、脱渋後の果実軟化を効果的に抑制することができることがわかった。本脱渋法では、脱渋処理終了直後に果実からかなりの量のエチレン発生がみられるものの軟化には結びつかなかった。その原因は35℃という高温が果実のエチレン感受性を低下させるためであろうと考えられた。
ISSN:0013-7626