強酸性電解水による種籾の消毒処理

環境負荷低減を目的に農業資材として強酸性電解水を使用した種籾消毒処理について検討した。まず基礎的な検討として, 寒天ブロックにイネもみ枯細菌を植菌したモデル実験において, 各種殺菌効果の測定を行なった。さらに走査電子顕微鏡による状態変化の観察および蛍光染色による生死判別等の表面観察を行った。種籾を使用した検討では, モデル実験と同様の各種消毒効果の測定や走査電顕および蛍光染色による表面観察, さらに50Lタンクを使用したスケールアップ試験を行なった。また, 種籾への影響を検討するため発芽試験を行った。その結果, モデル実験においては, 他の処理と比較して強酸性電解水の高い殺菌効果が認められた。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of the Society of Agricultural Structures, Japan 2003/03/25, Vol.33(4), pp.247-253
Hauptverfasser: 吉田, 恭一郎, 五十部, 誠一郎, 鈴木, 鐵也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext bestellen
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:環境負荷低減を目的に農業資材として強酸性電解水を使用した種籾消毒処理について検討した。まず基礎的な検討として, 寒天ブロックにイネもみ枯細菌を植菌したモデル実験において, 各種殺菌効果の測定を行なった。さらに走査電子顕微鏡による状態変化の観察および蛍光染色による生死判別等の表面観察を行った。種籾を使用した検討では, モデル実験と同様の各種消毒効果の測定や走査電顕および蛍光染色による表面観察, さらに50Lタンクを使用したスケールアップ試験を行なった。また, 種籾への影響を検討するため発芽試験を行った。その結果, モデル実験においては, 他の処理と比較して強酸性電解水の高い殺菌効果が認められた。表面観察からも微生物の存在状態に違いが認められた。一方で, 種籾を使用した実験では, 殺菌効果の確保のために処理方法の工夫が必要であることが明らかとなった。
ISSN:0388-8517
2186-0122
DOI:10.11449/sasj1971.33.247