ラット肛門尾骨筋の高濃度K+およびフェニレフリン収縮に対する各種選択的ホスホジエステラーゼ阻害剤の影響
ラット肛門尾骨筋の高濃度K(+)およびフェニレフリン(PE)による収縮に対する各種選択的ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤および環状ヌクレオチド関連薬の影響を検討した。選択的PDE阻害剤のミルリノン、Ro20-1724、ザプリナストおよびIBMXは濃度に依存して、ラット肛門尾骨筋の高濃度K(+)およびPEによる収縮をいずれも抑制した。高濃度K(+)収縮の抑制効果は、ザプリナストで最も大きく、PEによる収縮の抑制効果は、IBMX>ザプリナスト>ミルリノン>Ro20-1724の順で大きく、ラット大動脈における序列とは異なった。環状ヌクレオチド関連薬のフォルスコリン、Db-cAM...
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Veröffentlicht in: | 日本獣医畜産大学研究報告 = The bulletin of the Nippon Veterinary and Zootechnical College 2002-12 (51), p.1-10 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ラット肛門尾骨筋の高濃度K(+)およびフェニレフリン(PE)による収縮に対する各種選択的ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤および環状ヌクレオチド関連薬の影響を検討した。選択的PDE阻害剤のミルリノン、Ro20-1724、ザプリナストおよびIBMXは濃度に依存して、ラット肛門尾骨筋の高濃度K(+)およびPEによる収縮をいずれも抑制した。高濃度K(+)収縮の抑制効果は、ザプリナストで最も大きく、PEによる収縮の抑制効果は、IBMX>ザプリナスト>ミルリノン>Ro20-1724の順で大きく、ラット大動脈における序列とは異なった。環状ヌクレオチド関連薬のフォルスコリン、Db-cAMP、ニトロプルシドおよび8-Br-cGMPは濃度に依存して、肛門尾骨筋の両収縮をいずれも抑制したことから、肛門尾骨筋の弛緩機構にはcAMPおよびcGMPを介した経路の存在が示された。 |
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ISSN: | 0373-8361 |