GC-FTDによるかんきつ類中のイマザリルおよびイマザリル代謝物の分析

GC-FTDを用いてかんきつ類中のイマザリル(IZ)およびその主代謝物であるα-(2,4-dichlorophenyl)-1H-imidazole-1-ethanol (IZM) の簡便な同時分析法について検討した.試料からアルカリ性下,酢酸エチルで抽出し,液-液分配およびEnvi-CarbTMミニカラムで精製して,GC用試験溶液とした.ミニカラムによる精製を加えたことにより,IZおよびIZMをGC-FTDで直接測定することができた.グレープフルーツおよびレモンにおける回収率は,IZが 90.0, 100.4%, IZMが 108.7, 93.0%, 検出限界はいずれも試料中 0.01 μg/...

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2003/02/25, Vol.44(1), pp.63-68
Hauptverfasser: 木村, 奈穂子, 永山, 敏廣, 高野, 伊知郎, 小林, 麻紀, 田村, 康宏, 立石, 恭也, 北山, 恭子, 斉藤, 和夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:GC-FTDを用いてかんきつ類中のイマザリル(IZ)およびその主代謝物であるα-(2,4-dichlorophenyl)-1H-imidazole-1-ethanol (IZM) の簡便な同時分析法について検討した.試料からアルカリ性下,酢酸エチルで抽出し,液-液分配およびEnvi-CarbTMミニカラムで精製して,GC用試験溶液とした.ミニカラムによる精製を加えたことにより,IZおよびIZMをGC-FTDで直接測定することができた.グレープフルーツおよびレモンにおける回収率は,IZが 90.0, 100.4%, IZMが 108.7, 93.0%, 検出限界はいずれも試料中 0.01 μg/g であった.本法を用いて市販かんきつ類中のIZおよびIZMについて調査したところ,IZが検出された市販かんきつ類中にIZMも残留していることが示された.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.44.63