チップ化した伐採樹木枝条の造成茶園への有機質資材としての利用

茶園造成地で伐採した樹木の枝条を枝条処理機でチップ化し,茶園土壌へ有機質資材として還元利用することを目的に実証試験した。チップ化した枝条は,造成地茶園ヘマルチ資材として利用する方法と,家畜ふんと混合して堆肥として利用する方法について検討 した。 1.枝条チップを定植1年目の幼木園のうね間にマルチすることにより,雑草の抑制は10a当たり30m3以上の施用区で効果が高かった。また,マルチにより土壌の物理性が改善されて,表層土壌が比較的ぼう軟に保たれるうえ,地温が安定する傾向にあった。 生育,収量は無施用区に比べて勝る傾向にあり,施用量20m3~50m3/10aの範囲では30m3施用区が多い傾向であ...

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Veröffentlicht in:Chagyō kenkyū hōkoku 2002/12/31, Vol.2002(94), pp.15-28
1. Verfasser: 後藤, 昇一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:茶園造成地で伐採した樹木の枝条を枝条処理機でチップ化し,茶園土壌へ有機質資材として還元利用することを目的に実証試験した。チップ化した枝条は,造成地茶園ヘマルチ資材として利用する方法と,家畜ふんと混合して堆肥として利用する方法について検討 した。 1.枝条チップを定植1年目の幼木園のうね間にマルチすることにより,雑草の抑制は10a当たり30m3以上の施用区で効果が高かった。また,マルチにより土壌の物理性が改善されて,表層土壌が比較的ぼう軟に保たれるうえ,地温が安定する傾向にあった。 生育,収量は無施用区に比べて勝る傾向にあり,施用量20m3~50m3/10aの範囲では30m3施用区が多い傾向であった。 2.枝条チップを豚ぷんと混合して製造した枝条チップ堆肥を,定植時に植え溝に施用した場合,無施用区に比ベチャの生育,収量は多い傾向にあった。施用量2.5t~12.5t/10aの範囲では,5t施用区の生育,収量が多い傾向にあり,7.5t以上の施用区では土壌pHが6前後と高い傾向が認められた。
ISSN:0366-6190
1883-941X
DOI:10.5979/cha.2002.94_15