カキ「前川次郎」の主枝切下げと新梢へのリンギング処理が生育・収量と作業性に及ぼす影響

栽培管理作業の省力化と果実品質向上のため、カキ「前川次郎」の主枝を第1又は第2亜主枝(地上高約150cm)の発生位置まで切り下げ、作業時間、収量、果実品質に及ぼす影響と着花促進に及ぼすリンギング処理の影響を検討した。1.主枝切下げ区(以下切下げ区)では、花らい及び果実の約70%が地上高2m以下に分布した。その結果、年間の主要作業時間は慣行区と比較して約40%減少した。2.切下げ区の10a当たり推定収量は慣行区より約30%減少したが、果実肥大と着色が優れた。3.切下げ区では夏季せん定を行い、不定芽由来の新梢で長大な徒長枝を切除した、その結果、樹冠内の光環境が向上することが認められた。4.70cm...

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Veröffentlicht in:愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2002-12 (34), p.139-146
Hauptverfasser: 鈴木, 寛之, 菅沼, 健二
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:栽培管理作業の省力化と果実品質向上のため、カキ「前川次郎」の主枝を第1又は第2亜主枝(地上高約150cm)の発生位置まで切り下げ、作業時間、収量、果実品質に及ぼす影響と着花促進に及ぼすリンギング処理の影響を検討した。1.主枝切下げ区(以下切下げ区)では、花らい及び果実の約70%が地上高2m以下に分布した。その結果、年間の主要作業時間は慣行区と比較して約40%減少した。2.切下げ区の10a当たり推定収量は慣行区より約30%減少したが、果実肥大と着色が優れた。3.切下げ区では夏季せん定を行い、不定芽由来の新梢で長大な徒長枝を切除した、その結果、樹冠内の光環境が向上することが認められた。4.70cm以下の不定芽由来の新梢基部に、6月下旬から7月上旬の間にリンギング処理を行った結果、着花が促進され翌年の結果母枝として利用可能となった。
ISSN:0388-7995