インドネシア•スマトラ島ランポンの熱帯丘陵地における異なる土地利用からの土壌侵食

ィンドネシア•スマトラ島ランポンの熱帯丘陵地において,種々の土地利用と植生帯からの侵食土量を測定した。自然状態で土壌侵食量を測定するためにPVCパィプで作成した簡易な装置を考案し,次の5タィプの土地利用システムを対象に設置した。すなわち,(a)多階層型混作システムのコーヒー園,天水型畑地,草生帯,(b)混作型コーヒー園と短斜面の低木植生帯,(c)除草したコーヒー園と長斜面の低木植生帯,(d)除草した斜面長の異なるコーヒー園,(e)二次林と伐採直後の二次林,である。11ケ月間の観測から,混作型コーヒー園の土壌侵食量が最も大きく(719.7g/m2),二次林からの侵食量が最も少ない(0.08 g/...

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Veröffentlicht in:土壌の物理性 2002, Vol.91, pp.25-38
Hauptverfasser: アファンディ, ロサディ, ブストミ, マリャント, ヌラリファニ, ウトモ, ムハジル, 千家, 正照, 足立, 忠司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ィンドネシア•スマトラ島ランポンの熱帯丘陵地において,種々の土地利用と植生帯からの侵食土量を測定した。自然状態で土壌侵食量を測定するためにPVCパィプで作成した簡易な装置を考案し,次の5タィプの土地利用システムを対象に設置した。すなわち,(a)多階層型混作システムのコーヒー園,天水型畑地,草生帯,(b)混作型コーヒー園と短斜面の低木植生帯,(c)除草したコーヒー園と長斜面の低木植生帯,(d)除草した斜面長の異なるコーヒー園,(e)二次林と伐採直後の二次林,である。11ケ月間の観測から,混作型コーヒー園の土壌侵食量が最も大きく(719.7g/m2),二次林からの侵食量が最も少ない(0.08 g/m2)。さらに,除草したコーヒー園からの土壌侵食量が93.4〜279.7 g/m2であるのに対して,多階層型混作システムのコーヒー園からの土壌侵食量が小さい(2.3g/m2)。コーヒー園の下流側に自然植生帯があれば,それによってコーヒー園からの侵食土壌の大部分を捕捉することができた。1.5 mの斜面長を持つ草生帯や3 mの斜面長を持つ低木植生帯は,それぞれエ流からの侵食土壌の93.5%, 99.7%を捕捉することができた。一方,12mの長い斜面長を持つ低木植生帯は,斜内で流出水が集中するために侵食土壌の52.5%しか捕捉することができなかった。圃場面の植生状態に加えて,耕作者による農作業(除草,耕起,施肥)が土壌侵食量に大きな影響を与えた。
ISSN:0387-6012
2435-2497
DOI:10.34467/jssoilphysics.91.0_25