クスノキの展葉フェノロジーに対応したdomatiaの空間分布パターンとフシダニの発生消長

春の展葉期におけるクスノキのdomatiaの異なった形態タイプの枝における分布パターン、およびdomatia内に棲息するフシダニの発生消長を調査した。春に展葉した当年枝の葉のdomatiaでは、枝の最も基部にある葉のdomatiaは入り口が広いタイプであったのに対し、そのほかのものは入り口が狭いタイプであった。Domatia内に棲息するフシダニの個体数のピークは展葉に伴い、前年枝の葉から当年枝の最も基部にある当年葉、当年枝の中間、そして当年枝の先端にある葉のdomatiaへと変化した。また展葉が進行するにつれ、フシダニは入り口が大きいタイプのdomatiaで最初に増加し、展葉が完了する頃には入...

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Veröffentlicht in:Nihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi 2002, Vol.46(3), pp.159-162
Hauptverfasser: 笠井, 敦, 矢野, 修一, 西田, 隆義, 上遠野, 冨士夫, 高藤, 晃雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:春の展葉期におけるクスノキのdomatiaの異なった形態タイプの枝における分布パターン、およびdomatia内に棲息するフシダニの発生消長を調査した。春に展葉した当年枝の葉のdomatiaでは、枝の最も基部にある葉のdomatiaは入り口が広いタイプであったのに対し、そのほかのものは入り口が狭いタイプであった。Domatia内に棲息するフシダニの個体数のピークは展葉に伴い、前年枝の葉から当年枝の最も基部にある当年葉、当年枝の中間、そして当年枝の先端にある葉のdomatiaへと変化した。また展葉が進行するにつれ、フシダニは入り口が大きいタイプのdomatiaで最初に増加し、展葉が完了する頃には入り口の狭いタイプのdomatiaに多く観察された。
ISSN:0021-4914
1347-6068
DOI:10.1303/jjaez.2002.159