アサリ漁場内の各種生物の相互作用

アサリは浮遊期を経て干潟に着底し、物理的な条件で移動させられることはあるが、その場所で成長して産卵する。着底から以降は、他の干潟の生物から様々な影響を受けることになり、そのなかには餌や生息場所をめぐっての競合、食害および病害といった増養殖に好ましくないものもある。このような影響はそれぞれの生物の特徴を知り、それに見合った人為的な管理努力を払うことによって改善することができ、その結果アサリの増養殖にふさわしい場が創出される。ここでは、これまでの本学会のアサリに関するシンポジウムにおいて詳しく解説されている以外の生物学的調査のうち、これまで述べられる機会の少なかった項目を中心に、5項目にわけて調査...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本水産工学会誌 1997, Vol.33(3), pp.201-211
Hauptverfasser: 浜口, 昌己, 薄, 浩則, 石岡, 宏子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:アサリは浮遊期を経て干潟に着底し、物理的な条件で移動させられることはあるが、その場所で成長して産卵する。着底から以降は、他の干潟の生物から様々な影響を受けることになり、そのなかには餌や生息場所をめぐっての競合、食害および病害といった増養殖に好ましくないものもある。このような影響はそれぞれの生物の特徴を知り、それに見合った人為的な管理努力を払うことによって改善することができ、その結果アサリの増養殖にふさわしい場が創出される。ここでは、これまでの本学会のアサリに関するシンポジウムにおいて詳しく解説されている以外の生物学的調査のうち、これまで述べられる機会の少なかった項目を中心に、5項目にわけて調査方法や問題点について説明する。
ISSN:0916-7617
2189-7131
DOI:10.18903/fisheng.33.3_201