実時間DGPSの測位精度評価
試験運用期間が終了し、1994年にGPSの本格的な運用が開始された。宇宙、航空、陸上あるいは海上において、その計測位置の高精度性、連続性、全天候性等から各分野でのGPSへの期待は大きく、将来的には利用者数の飛躍的な増加が予想されている。しかし、運用者である米国は国防上の理由から、C/Aコード受信機の使用しか認められていない一般利用者に対して、故意にGPSの測位精度を劣化させる方針を打ちだした。いわゆる選択利用性の導入を図り、現在これが実施されている。また、SAの他に電波伝搬経路上の大気状態に起因する誤差等の加入もあるので、これらを総合したGPSの測位精度は100m(95%確率誤差円の半径)とな...
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Veröffentlicht in: | 日本水産工学会誌 1995, Vol.32(2), pp.111-117 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 試験運用期間が終了し、1994年にGPSの本格的な運用が開始された。宇宙、航空、陸上あるいは海上において、その計測位置の高精度性、連続性、全天候性等から各分野でのGPSへの期待は大きく、将来的には利用者数の飛躍的な増加が予想されている。しかし、運用者である米国は国防上の理由から、C/Aコード受信機の使用しか認められていない一般利用者に対して、故意にGPSの測位精度を劣化させる方針を打ちだした。いわゆる選択利用性の導入を図り、現在これが実施されている。また、SAの他に電波伝搬経路上の大気状態に起因する誤差等の加入もあるので、これらを総合したGPSの測位精度は100m(95%確率誤差円の半径)となるように計画されている。通常の航海では実用上問題になる程の誤差ではないが、水産分野においては充分な精度ではない場合がある。例えば、調査測点、漁場・操業位置あるいは人工魚礁や海上施設位置などのように絶対位置決定に高い精度が要求される場合、この誤差量は許容値を大きく越えていると言える。問題の重要さに鑑み、我が国でも測位精度向上のための対策として、ディファレンシャルGPSの検証、導入が真剣に検討され始めた。 |
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ISSN: | 0916-7617 2189-7131 |
DOI: | 10.18903/fisheng.32.2_111 |