水中物体の写真によるコントラストの推定

漁具など水中物体の近くにおける魚の行動は主に視覚によるものであることが知られている。視覚は魚の生理と外部要因で決まるものである。外部要因としては明るさ、水中物体の大きさおよびコントラストなどが考えられる。ここでは水中物体のコントラストについて検討する。水中物体のコントラストは輝度計を水中に投入して測定して求めるが、専用の測定器が無いことや水中作業における種々の問題があり、簡単に求めることはできない。従って、コントラストはほとんど実験室で求められ、フィールドで求められることは少ない。しかし、実際の海では海域によって海水の濁りが異なり、水中物体のコントラストに大きく影響するので、フィールドで水中物...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本水産工学会誌 1995, Vol.32(1), pp.1-5
Hauptverfasser: 中村, 善彦, 傅, 恩波
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:漁具など水中物体の近くにおける魚の行動は主に視覚によるものであることが知られている。視覚は魚の生理と外部要因で決まるものである。外部要因としては明るさ、水中物体の大きさおよびコントラストなどが考えられる。ここでは水中物体のコントラストについて検討する。水中物体のコントラストは輝度計を水中に投入して測定して求めるが、専用の測定器が無いことや水中作業における種々の問題があり、簡単に求めることはできない。従って、コントラストはほとんど実験室で求められ、フィールドで求められることは少ない。しかし、実際の海では海域によって海水の濁りが異なり、水中物体のコントラストに大きく影響するので、フィールドで水中物体のコントラストを求める必要がある。本研究では水中ターゲットの写真から簡単に水中ターゲットのコントラストを推定する方法を検討した。また、明るさのコントラストに対する影響についても吟味した。
ISSN:0916-7617
2189-7131
DOI:10.18903/fisheng.32.1_1