N-Benzyl-4-chloro-N-isobutyl-2-pentenamide 系化合物の除草作用機構

光要求性除草活性を示した4種のN-benzyl-4-chloro-N-isobutyl-2-pentenamide 系化合物の作用機構を明らかにするために, トウモロコシ発芽黄化葉由来 protoporphyrinogen-IX oxidase (Protox) の阻害活性試験, 単細胞緑藻 Scenedesmus acutus を用いた生長阻害, クロロフィル減少効果, エタン生成量およびカロテノイド減少効果を測定した. その結果, Protox 阻害活性とエタンの生成が確認された. しかし4種のペンテンアミド系化合物はいずれも, クロロフィル減少効果に対してよりも, カロテノイド減少効果に...

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Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 2002/08/20, Vol.27(3), pp.272-274
Hauptverfasser: 平木, 真幸, 松成, 健二, 藤田, 稔夫, 若林, 攻
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:光要求性除草活性を示した4種のN-benzyl-4-chloro-N-isobutyl-2-pentenamide 系化合物の作用機構を明らかにするために, トウモロコシ発芽黄化葉由来 protoporphyrinogen-IX oxidase (Protox) の阻害活性試験, 単細胞緑藻 Scenedesmus acutus を用いた生長阻害, クロロフィル減少効果, エタン生成量およびカロテノイド減少効果を測定した. その結果, Protox 阻害活性とエタンの生成が確認された. しかし4種のペンテンアミド系化合物はいずれも, クロロフィル減少効果に対してよりも, カロテノイド減少効果に対してより強い活性を示した. カロテノイド生合成経路に及ぼす影響を確認するために, ペンテンアミド系化合物添加48時間後 Scenedesmus acutus 細胞よりカロテノイドを抽出して, その吸収スペクトルを測定した. その結果, カロテノイドの減少は確認されたが, 中間物質の蓄積は認められなかった. 以上の結果より, ペンテンアミド系化合物は peroxidizing 効果によって, いったん生成したカロテノイドが分解されるタイプの機構を併せ持つことが示唆された.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.27.272