夏期における高乾物率の混合飼料(TMR)給与が泌乳牛の乾物摂取量および泌乳成績に及ぼす影響
夏期において、乾物率60%の混合飼料(TMR)、ギ酸アンモニウム(ATF)を添加した乾物率60%のTMRおよび乾物率80%のTMRを泌乳牛(分娩後5~7ヶ月)に給与することにより、乾物率およびATF添加がTMRの乾物摂取量および乳量、乳成分に及ぼす影響について検討した。なお、TMRの調整は1日1回16時とし、給与は1日2回9時半、17時半とした。(1)ATF添加した乾物率60%のTMRおよび乾物率80%のTMR給与では、乾物率60%のTMR給与と比べて、夕方における飼料給与直後の採食時間の集中が緩和された。(2)ATF添加した乾物率60%のTMR給与では、乾物率60%のTMRに比べて1日の乾物...
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Veröffentlicht in: | 福岡県農業総合試験場研究報告 2002-03 (21), p.45-48 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 夏期において、乾物率60%の混合飼料(TMR)、ギ酸アンモニウム(ATF)を添加した乾物率60%のTMRおよび乾物率80%のTMRを泌乳牛(分娩後5~7ヶ月)に給与することにより、乾物率およびATF添加がTMRの乾物摂取量および乳量、乳成分に及ぼす影響について検討した。なお、TMRの調整は1日1回16時とし、給与は1日2回9時半、17時半とした。(1)ATF添加した乾物率60%のTMRおよび乾物率80%のTMR給与では、乾物率60%のTMR給与と比べて、夕方における飼料給与直後の採食時間の集中が緩和された。(2)ATF添加した乾物率60%のTMR給与では、乾物率60%のTMRに比べて1日の乾物摂取量、乳量、乳成分に差は認められなかった。(3)乾物率80%のTMR給与では、乾物率60%のTMRに比べて1日の乾物摂取量および乳量に差はないが、夏期に低下しやすい乳脂肪率および全固形分率が向上した。以上の結果から、夏期においてTMRを1日1回調整する場合、乾物率を80%に調整することにより、発熱が抑制され、乾物摂取量および乳量に影響することなく、乳成分が向上することが明らかとなった。 |
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ISSN: | 1341-4593 |