水稲早生新品種「こしいぶき」

「こしいぶき」は、早生で「コシヒカリ」並の品質・食味品種の開発を目標に、新潟県農業総合研究所作物研究センターにおいて「東北143号」(ひとめぼれ)と「山形35号」(どまんなか)の交配組み合わせから育成した品種である。2000年に新潟県奨励品種に指定され、「こしいぶき」と命名された。 1.「こしいぶき」は出穂期及び成熟期が「ゆきの精」より1~2日早く、育成地では早生に属する粳種である。 2.稈長、穂長、穂数とも中で、草型は中間型である。 3.倒伏抵抗性はやや強である。いもち病真性抵抗性遺伝子Piiを持つと推定され、圃場抵抗性は葉・穂いもちとも中である。穂発芽性はやや易である。 4.玄米品質は良く...

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Veröffentlicht in:新潟県農業総合研究所研究報告 = Journal of the Niigata Agricultural Research Institute 2002-08 (5), p.21-33
Hauptverfasser: 星, 豊一, 阿部, 聖一, 石崎, 和彦, 重山, 博信, 小林, 和幸, 平尾, 賢一, 松井, 崇晃, 東, 聡志, 樋口, 恭子, 田村, 隆夫, 浅井, 善広, 中嶋, 健一, 原田, 惇, 小関, 幹夫, 佐々木, 行雄, 阿部, 徳文, 近藤, 敬, 金山, 洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:「こしいぶき」は、早生で「コシヒカリ」並の品質・食味品種の開発を目標に、新潟県農業総合研究所作物研究センターにおいて「東北143号」(ひとめぼれ)と「山形35号」(どまんなか)の交配組み合わせから育成した品種である。2000年に新潟県奨励品種に指定され、「こしいぶき」と命名された。 1.「こしいぶき」は出穂期及び成熟期が「ゆきの精」より1~2日早く、育成地では早生に属する粳種である。 2.稈長、穂長、穂数とも中で、草型は中間型である。 3.倒伏抵抗性はやや強である。いもち病真性抵抗性遺伝子Piiを持つと推定され、圃場抵抗性は葉・穂いもちとも中である。穂発芽性はやや易である。 4.玄米品質は良く、高温条件の登熟でも品質は安定して優れる。炊飯米の光沢は良く、粘りがあり、食味は「コシヒカリ」並の極良である。味度値が高い。 5.収量性は「ゆきの精」並に高い。
ISSN:1344-9206