混合飼料給与による和牛雌牛肥育技術の確立 : 兵庫系統牛の適正栄養水準について

黒毛和種雌牛(兵庫系統)の混合飼料を利用した、肥育技術を確立するため、84週間の肥育期間における前期(1~24週)中期(25~48週)後期(49~84週)の混合飼料の乾物当たりTDN水準について検討した。兵庫系血液の割合により2系統(B系統:兵庫系統75%以上、C系統:同50%前後)を選び、前、中期に給与する混合飼料の乾物当たりTDN水準を64%と72%の2水準設定した。B系統の日増体量、1日当たり飼料乾物摂取量、試験終了時体重はそれぞれ0.55kg、6.7kg、603kgでC系統では0.60kg、7.6kg、658kgであり両者の発育性の差は明らかであった。TDN水準による増体及び飼料利用性...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:三重県農業技術センター研究報告 = Bulletin of the Mie Agricultural Technical Center 2000-03 (27), p.59-65
Hauptverfasser: 山田, 陽稔, 榊原, 秀夫, 松井, 靖典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:黒毛和種雌牛(兵庫系統)の混合飼料を利用した、肥育技術を確立するため、84週間の肥育期間における前期(1~24週)中期(25~48週)後期(49~84週)の混合飼料の乾物当たりTDN水準について検討した。兵庫系血液の割合により2系統(B系統:兵庫系統75%以上、C系統:同50%前後)を選び、前、中期に給与する混合飼料の乾物当たりTDN水準を64%と72%の2水準設定した。B系統の日増体量、1日当たり飼料乾物摂取量、試験終了時体重はそれぞれ0.55kg、6.7kg、603kgでC系統では0.60kg、7.6kg、658kgであり両者の発育性の差は明らかであった。TDN水準による増体及び飼料利用性の差は認められなかった。枝肉の歩留規格はB系統の64%区で良く、肉質規格はC系統の72%区が良かった。増体、飼料利用性及び肉質を考慮すると、肥育期間を84週間とした場合の肥育前期、中期の混合飼料の乾物当たりTDN水準は、B系統では64%が、C系統では72%がそれぞれ適当と思われた。
ISSN:0388-8290