大豆の茎水分変化からみたコンバイン収穫適期の品種間差および茎水分の簡易測定法

コンバインによる大豆の収穫作業は、品質低下の主要因となる汚粒の発生を軽減するために茎水分が50%以下に低下してから行う必要がある。そこで、茎水分の変化に注目した場合の主要品種のコンバイン収穫適性と収穫適期、ならびに茎水分の簡易な測定法について検討した。 エンレイ、オオツル、タチナガハ、タマホマレ、フクユタカについて成熟期後の積算気温と茎水分および裂莢率の関係を比較したところ、各々の関係には品種間差が認められた。 平年の気象条件におけるコンバインによる収穫適期を成熟期からの積算気温から日数で示すと、オオツルは80~300℃・日で6~17日後、タチナガハは60~250℃・日で4~14日後、タマホマ...

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Veröffentlicht in:三重県科学技術振興センター農業研究部報告 = Bulletin of the Agricultural Research Division Mie Prefectu[r]al Science and Technology Promotion Center 2002-03 (29), p.25-32
Hauptverfasser: 北野, 順一, 橘, 尚明, 横山, 幸徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:コンバインによる大豆の収穫作業は、品質低下の主要因となる汚粒の発生を軽減するために茎水分が50%以下に低下してから行う必要がある。そこで、茎水分の変化に注目した場合の主要品種のコンバイン収穫適性と収穫適期、ならびに茎水分の簡易な測定法について検討した。 エンレイ、オオツル、タチナガハ、タマホマレ、フクユタカについて成熟期後の積算気温と茎水分および裂莢率の関係を比較したところ、各々の関係には品種間差が認められた。 平年の気象条件におけるコンバインによる収穫適期を成熟期からの積算気温から日数で示すと、オオツルは80~300℃・日で6~17日後、タチナガハは60~250℃・日で4~14日後、タマホマレは60~300℃・日で4~19日後、そしてフクユタカでは0~250℃・日で0~17日後であった。 高周波容量式大豆子実水分計を利用し現地圃場で茎水分を簡単に測定する方法を開発し、収穫適否の判断を容易にした。
ISSN:1347-1708