黒毛和種牛における給与飼料変更後の胃汁および血液性状の変化と子牛白痢の発病
黒毛和種母牛5頭を分娩後低でんぷん飼料で飼養し、その後にデントコーンサイレージ3kg/日を追加給与した結果、全頭の子牛は給与開始後1~3日に軽度の糞便性状の変化(前駆症状)を示し、5~7日に水様性白痢を発症した。この時、母牛のルーメン液中総原虫数は前駆症状発現翌日以降倍増した。母牛の血液成分では、前駆症状発現当日にトリグリセリドが増加し、白痢発症前日にはリン脂質およびβ-ヒドロキシ酪酸が高い値を示した。白痢発症当日にはトリグリセリド、グルコースおよび尿素窒素が増加した。このように母牛の飼料の変更は母牛のルーメン微生物叢を変化させ、それにより母牛の血液成分が変化し、それが乳成分に何らかの影響を与...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2002-04, Vol.55 (4), p.209-214 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 黒毛和種母牛5頭を分娩後低でんぷん飼料で飼養し、その後にデントコーンサイレージ3kg/日を追加給与した結果、全頭の子牛は給与開始後1~3日に軽度の糞便性状の変化(前駆症状)を示し、5~7日に水様性白痢を発症した。この時、母牛のルーメン液中総原虫数は前駆症状発現翌日以降倍増した。母牛の血液成分では、前駆症状発現当日にトリグリセリドが増加し、白痢発症前日にはリン脂質およびβ-ヒドロキシ酪酸が高い値を示した。白痢発症当日にはトリグリセリド、グルコースおよび尿素窒素が増加した。このように母牛の飼料の変更は母牛のルーメン微生物叢を変化させ、それにより母牛の血液成分が変化し、それが乳成分に何らかの影響を与えることで子牛白痢の発症した可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0446-6454 |