犬の大腿部筋肉内に発生した平滑筋肉腫の1例

後肢肢行を呈した5歳, 雄のゴールデン・レトリーバーの右大腿部内側筋肉内腫瘤の全摘出を行った.症例は, 術後7日目には歩様がおおむね正常に復したが, 4週間後にふたたび腫瘤の発生が認められたので6週間後に再摘出を試みた. しかし腫瘤は大腿動・静脈および大腿骨を取り囲むように生じていたため, 全摘出はできず, 症例は再手術から3週間後に呼吸困難を呈して死亡した.摘出組織の病理学的検査によって平滑筋肉腫と診断され, 肺, 肝臓, 心臓, 横隔膜, 腎臓, 前立腺に転移が認められた....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2002/01/20, Vol.55(1), pp.31-34
Hauptverfasser: 湯本, 哲夫, 藤田, 桂一, 山村, 穂積, 佐藤, 常男, 酒井, 健夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:後肢肢行を呈した5歳, 雄のゴールデン・レトリーバーの右大腿部内側筋肉内腫瘤の全摘出を行った.症例は, 術後7日目には歩様がおおむね正常に復したが, 4週間後にふたたび腫瘤の発生が認められたので6週間後に再摘出を試みた. しかし腫瘤は大腿動・静脈および大腿骨を取り囲むように生じていたため, 全摘出はできず, 症例は再手術から3週間後に呼吸困難を呈して死亡した.摘出組織の病理学的検査によって平滑筋肉腫と診断され, 肺, 肝臓, 心臓, 横隔膜, 腎臓, 前立腺に転移が認められた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.55.31