シンテッポウユリとヒメサユリから育成されたユリの新品種杜の乙女・杜の精・杜のロマンの特性

シンテッポウユリの6品種1系統を種子親、宮城県内に自生しているヒメサユリを花粉親にして、花柱切断授粉法で種間交雑した。その結果、ヒメサユリとの交雑親和性にシンテッポウユリの品種間差がみられた。結実したさく果から胚を取り出して培養し、109系統の子球を得た。得られた子球のりん片を培養し増殖したところ、系統間で増殖性に差がみられた。増殖した子球を秋にパイプハウス内に植えつけ球根を養成したところ、2年目の春に全系統が開花したが、系統間で植えつけ後の活着率と開花率に差がみられた。開花した系統から、花色がピンク色の早生で、秋に子球を植えつければ2年目の春に開花する3系統を選んで、杜の乙女、杜の精、杜のロ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:宮城県農業センター研究報告 2001-02 (68), p.16-22
Hauptverfasser: 鈴木, 誠一, 庄子, 孝一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:シンテッポウユリの6品種1系統を種子親、宮城県内に自生しているヒメサユリを花粉親にして、花柱切断授粉法で種間交雑した。その結果、ヒメサユリとの交雑親和性にシンテッポウユリの品種間差がみられた。結実したさく果から胚を取り出して培養し、109系統の子球を得た。得られた子球のりん片を培養し増殖したところ、系統間で増殖性に差がみられた。増殖した子球を秋にパイプハウス内に植えつけ球根を養成したところ、2年目の春に全系統が開花したが、系統間で植えつけ後の活着率と開花率に差がみられた。開花した系統から、花色がピンク色の早生で、秋に子球を植えつければ2年目の春に開花する3系統を選んで、杜の乙女、杜の精、杜のロマンと命名した。杜の乙女と杜の精は1995年5月に、杜のロマンは1996年9月に種苗法に基づき品種登録を出願したところ、杜の乙女と杜の精は1999年6月に、杜のロマンは2000年6月に登録が認められた。
ISSN:0388-3671