ニワトリの産卵周期中における卵胞のアロマターゼ活性と超低密度リポタンパク質結合活性の変動
ニワトリ卵胞の超低密度リポタンパク質レセプター(VLDLR)が卵胞への卵黄取り込みの産卵周期における変化に関与しているかどうかを調べるため、卵黄取り込みが活発な排卵14-16時間前と卵黄取り込みが少ない排卵0-2時間前の白色および黄色(F5-F1)卵胞を採取し、卵細胞膜のVLDLRに結合する125I-VLDL量と卵胞膜のアロマターゼ活性とを調べた。白色卵胞では125I-VLDLとの結合が見られなかったのに対し、黄色卵胞では結合し、F3-F1では排卵14-16時間前の結合が0-2時間前より高かった。卵細胞膜への125I-VLDLの結合量から算出したVLDLRの解離定数(Kd)および最大結合容量(...
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Veröffentlicht in: | The journal of poultry science 2002-04, Vol.39 (2), p.100-108 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ニワトリ卵胞の超低密度リポタンパク質レセプター(VLDLR)が卵胞への卵黄取り込みの産卵周期における変化に関与しているかどうかを調べるため、卵黄取り込みが活発な排卵14-16時間前と卵黄取り込みが少ない排卵0-2時間前の白色および黄色(F5-F1)卵胞を採取し、卵細胞膜のVLDLRに結合する125I-VLDL量と卵胞膜のアロマターゼ活性とを調べた。白色卵胞では125I-VLDLとの結合が見られなかったのに対し、黄色卵胞では結合し、F3-F1では排卵14-16時間前の結合が0-2時間前より高かった。卵細胞膜への125I-VLDLの結合量から算出したVLDLRの解離定数(Kd)および最大結合容量(Bmax)は、125I-VLDLの結合に対応した変化を示した。すなわち、F3とF2におけるBmax値は排卵14-16時間前が0-2時間前より高く、Kd値は排卵0-2時間前が14-16時間前より高かった。F3-F3におけるアロマターゼ活性は排卵14-16時間前に高かったものが0-2時間前には低下しており、この変化は黄色卵胞における1251-VLDL結合量の変化と一致した。これらの結果から、産卵周期中の卵胞への卵黄取り込みが卵細胞膜のVLDLRのBmaxとKd値の変化に基づくVLDL結合活性の変化によって調節されていること、および、黄色卵胞の卵胞膜で産生されたエストロゲンが同じ卵胞のVLDLRに作用してVLDLの結合を促進する可能性が示唆される。 キーワード:ニワトリ卵胞、VLDLレセプター、アロマターゼ、産卵周期 (Journal of Poultry Science, 39:100-108, 2002) |
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ISSN: | 1346-7395 |