近赤外透過型分析計による米の成分測定の精度とその改善

穀物共同乾燥調製施設での自主検査における実用的な使用を想定し、市販の近赤外透過型分析計による米の成分測定の精度を検証した。さらに分析計のフィルタ部およびキャリブレーションの改良をおこない、測定精度の向上を試みた。その結果、水分の測定精度は決定係数(r2)が0.98、標準誤差(SEP)が0.13%、バイアス(Bias)が-0.02%であり、タンパク質の測定精度はr2=0.90、SEP=0.17%、Bias=0.01%であった。すなわち、水分とタンパク質の測定値は基準分析に換えて利用できる良い精度であった。この分析計は、温度が10℃から30℃までの範囲の玄米、および籾混入率が10%以下の玄米に対し...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2002-01, Vol.64 (1), p.120-126
Hauptverfasser: 川村, 周三, 竹倉, 憲弘, 伊藤, 和彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:穀物共同乾燥調製施設での自主検査における実用的な使用を想定し、市販の近赤外透過型分析計による米の成分測定の精度を検証した。さらに分析計のフィルタ部およびキャリブレーションの改良をおこない、測定精度の向上を試みた。その結果、水分の測定精度は決定係数(r2)が0.98、標準誤差(SEP)が0.13%、バイアス(Bias)が-0.02%であり、タンパク質の測定精度はr2=0.90、SEP=0.17%、Bias=0.01%であった。すなわち、水分とタンパク質の測定値は基準分析に換えて利用できる良い精度であった。この分析計は、温度が10℃から30℃までの範囲の玄米、および籾混入率が10%以下の玄米に対して、水分とタンパク質を精度良く測定することが可能であった。
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.64.120