有機性未利用物質由来炭素材料による屋内の調湿能について
有機性未利用物質のリサイクルは,持続可能な開発を行っていくために非常に重要である。今回,有機性未利用物質(コーヒー豆かすおよびウーロン茶抽出残渣)の炭化により調製された炭素材料を屋内調湿材として適用するため,有機性未利用物質由来炭素材料への調湿能について検討した。コーヒー豆かすおよびウーロン茶抽出残渣を673~1073Kの温度で炭化し,ヨウ素吸着量を測定した。その結果,ヨウ素吸着性能は炭化温度が高い炭素材料において高くなった。水分吸着量は,873Kで2時間炭化したウーロン茶抽出残渣由来炭素材料において最も高値を,また高い炭化温度で調製された炭素材料の水分吸着量は,市販の活性炭より高い調湿性能を...
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Veröffentlicht in: | 環境科学会誌 2002/03/29, Vol.15(2), pp.137-141 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 有機性未利用物質のリサイクルは,持続可能な開発を行っていくために非常に重要である。今回,有機性未利用物質(コーヒー豆かすおよびウーロン茶抽出残渣)の炭化により調製された炭素材料を屋内調湿材として適用するため,有機性未利用物質由来炭素材料への調湿能について検討した。コーヒー豆かすおよびウーロン茶抽出残渣を673~1073Kの温度で炭化し,ヨウ素吸着量を測定した。その結果,ヨウ素吸着性能は炭化温度が高い炭素材料において高くなった。水分吸着量は,873Kで2時間炭化したウーロン茶抽出残渣由来炭素材料において最も高値を,また高い炭化温度で調製された炭素材料の水分吸着量は,市販の活性炭より高い調湿性能を示し,炭素材料の灰分の量に依存することが示唆された。以上の結果より,コーヒー豆かすまたはウーロン茶抽出残渣由来炭素材料は,調湿材として適用できることが明らかになった。 |
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ISSN: | 0915-0048 1884-5029 |
DOI: | 10.11353/sesj1988.15.137 |