耕耘深度並びに播種様式の相違が湛水土壌中直播水稲の耐倒伏性に及ぼす影響

水稲の湛水土壌中直播栽培において、播種様式(散播と条播)並びに耕耘深度(5cmと15cm)が耐倒伏性に及ぼす影響を圃場試験で検討した。耕耘深度15cm区(15cm区)の散播区と条播区の倒伏程度は同程度で、しかも耕耘深度5cm区(5cm区)の散播区と条播区より高かった。5cm区では条播区が低く、最も耐倒伏性が強かった。条播15cm区は、散播15cm区に比べて押し倒し抵抗値と引き抜き抵抗値は高かったが、地上部生育か旺盛であったため散播15cm区と同程度の倒伏を示した。5cm区は、生存葉鞘枚数、押し倒し抵抗値および引き抜き抵抗値から判断して、根の活性や根の物理的強度の向上が倒伏を軽減したものと推察さ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Tokyo Nōgyō Daigaku nōgaku shūhō 2001-09, Vol.46 (2), p.94-98
Hauptverfasser: 名越, 時秀, 田邊, 猛
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水稲の湛水土壌中直播栽培において、播種様式(散播と条播)並びに耕耘深度(5cmと15cm)が耐倒伏性に及ぼす影響を圃場試験で検討した。耕耘深度15cm区(15cm区)の散播区と条播区の倒伏程度は同程度で、しかも耕耘深度5cm区(5cm区)の散播区と条播区より高かった。5cm区では条播区が低く、最も耐倒伏性が強かった。条播15cm区は、散播15cm区に比べて押し倒し抵抗値と引き抜き抵抗値は高かったが、地上部生育か旺盛であったため散播15cm区と同程度の倒伏を示した。5cm区は、生存葉鞘枚数、押し倒し抵抗値および引き抜き抵抗値から判断して、根の活性や根の物理的強度の向上が倒伏を軽減したものと推察された。しかし、散播5cm区が、条播5cm区よりやや倒伏程度が大きかったのは、株直下に分布する根量が少なかったことによるものと考えられた。
ISSN:0375-9202