ブリのコーングルテンおよび大豆タンパク質利用性に及ぼすアミノ酸補足の影響
ブリに対するコーングルテンと大豆タンパク質の栄養価を高め、それらの利用性を向上させるために、タンパク質源としてCGM、SPCおよび両者の1:4混合物を配合した飼料、ならびにそれぞれにBFMのアミノ酸組成に合わせて必須アミノ酸を累加補足した飼料でブリ稚魚を30日間水槽飼育した。その結果、いずれのタンパク質群でも、無補足区の成長、飼料効率、血液性状、血清成分などは最低であった。しかし、アミノ酸補足の進行に伴って各成績は向上し、SPC群ではリジンとメチオニンの補足区で、併用群ではリジンとメチオニンの補足区またはリジン、メチオニンおよびトリプトファンの補足区でそれぞれ対照のBFM区に匹敵する成長がみら...
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Veröffentlicht in: | Suisan Zoshoku 2001-09, Vol.49 (3), p.369-375 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ブリに対するコーングルテンと大豆タンパク質の栄養価を高め、それらの利用性を向上させるために、タンパク質源としてCGM、SPCおよび両者の1:4混合物を配合した飼料、ならびにそれぞれにBFMのアミノ酸組成に合わせて必須アミノ酸を累加補足した飼料でブリ稚魚を30日間水槽飼育した。その結果、いずれのタンパク質群でも、無補足区の成長、飼料効率、血液性状、血清成分などは最低であった。しかし、アミノ酸補足の進行に伴って各成績は向上し、SPC群ではリジンとメチオニンの補足区で、併用群ではリジンとメチオニンの補足区またはリジン、メチオニンおよびトリプトファンの補足区でそれぞれ対照のBFM区に匹敵する成長がみられ、魚体成分、飼料効率、エネルギー蓄積率なども優れていた。CGM群でもリジン、アルギニン、トリプトファンおよびメチオニンの補足区で対照区の61%に相当する成長が認められ、諸成績も比較的優れていた。以上の結果から、ブリにおけるコーングルテンおよび大豆タンパク質利用性の向上にはアミノ酸補足が有効であり、少魚粉飼料開発の可能性が示唆された。 |
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ISSN: | 0371-4217 |