水田におけるほ場情報マップの作成

水稲における精密農業の在り方を検討するため、0.5haの水田における土壌化学特性値、ほ場面高低差、SPAD値及び収量に関する空間変動量を1999年に調査した。これらのほ場情報の内訳を明確にするため、記述統計とともに、ほ場内での空間依存性を解析するジオスタティスティクス手法を適用し、セミバリオグラムによる空間依存性の評価とそれに基づいたクリギングによるマップ化を行った結果、以下のことが明らかになった。1)水田内でのほ場情報は1.63%~38.7%の変動係数を示した。2)セミバリオグラムから、ほ場情報の空間構造を示すQ値は0.31~1であり、その依存距離を示すレンジは約15m~60mであった。3)...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2001-09, Vol.63 (5), p.45-52
Hauptverfasser: 矢内, 純太, 下保, 敏和, 李, 忠根
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:水稲における精密農業の在り方を検討するため、0.5haの水田における土壌化学特性値、ほ場面高低差、SPAD値及び収量に関する空間変動量を1999年に調査した。これらのほ場情報の内訳を明確にするため、記述統計とともに、ほ場内での空間依存性を解析するジオスタティスティクス手法を適用し、セミバリオグラムによる空間依存性の評価とそれに基づいたクリギングによるマップ化を行った結果、以下のことが明らかになった。1)水田内でのほ場情報は1.63%~38.7%の変動係数を示した。2)セミバリオグラムから、ほ場情報の空間構造を示すQ値は0.31~1であり、その依存距離を示すレンジは約15m~60mであった。3)クリギングによりほ場マップを作成することによりほ場情報の視覚化と相互比較が可能となった。4)ほ場の履歴等をまとめたほ場管理マップの作成し、得られたほ場情報との因果関係を考察した。
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.63.5_45