ブリおよびヒラメ用魚粉飼料への無機質添加の必要性
ブリおよびヒラメ用配合飼料に無機質を添加する必要があるかどうかを検討する目的で、北洋魚粉のみをタンパク源とした飼料にリン、マグネシウム、亜鉛あるいはマンガンをそれぞれ無添加とした飼料を調製し、平均体重1.7gのブリおよび1.9gのヒラメ稚魚に8および5週間、給餌した。その結果、亜鉛あるいはマグネシウム無添加飼料で飼育したブリの成長が有意に劣り、ついでリン無添加飼料区の成長も劣った。一方、マンガンを無添加飼料では成長には影響があまりみられなかった。また、ヒラメでは、リン無添加飼料区で僅かに成長が劣った。脊椎骨中の亜鉛およびマンガン含量は両魚種とも、亜鉛あるいはマンガン無添加飼料区で最も低くなった...
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Veröffentlicht in: | Suisan Zoshoku 2001-06, Vol.49 (2), p.191-197 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ブリおよびヒラメ用配合飼料に無機質を添加する必要があるかどうかを検討する目的で、北洋魚粉のみをタンパク源とした飼料にリン、マグネシウム、亜鉛あるいはマンガンをそれぞれ無添加とした飼料を調製し、平均体重1.7gのブリおよび1.9gのヒラメ稚魚に8および5週間、給餌した。その結果、亜鉛あるいはマグネシウム無添加飼料で飼育したブリの成長が有意に劣り、ついでリン無添加飼料区の成長も劣った。一方、マンガンを無添加飼料では成長には影響があまりみられなかった。また、ヒラメでは、リン無添加飼料区で僅かに成長が劣った。脊椎骨中の亜鉛およびマンガン含量は両魚種とも、亜鉛あるいはマンガン無添加飼料区で最も低くなった。 これら成長および魚体の無機質組成より、ブリおよびヒラメにおける魚粉中の無機質の利用性は高くなく、魚粉のみをタンパク源とした飼料はみかけ上、無機質を十分量含んでいても、利用性の高い無機質を添加しなければならないものと推察された。 |
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ISSN: | 0371-4217 |