ハスモンヨトウ幼虫への局所施用による農薬の浸透速度と分配係数との相関

有機リン剤, ピレスロイド等の11農薬の14C, 3Tラベル化合物を用いてハスモンヨトウ (Spodoptera litura) 5令幼虫における外皮からの浸透, 分布を検討した. 6種の有機リン剤において1次の浸透速度と各農薬の水-オクタノール分配係数との間には高い負相関が認められたが, 基本骨格の異なる全農薬を対象とした場合にはさらに農薬分子の水素結合能を表現するパラメータ (NW) を導入する事により浸透速度を表現できる相関式を得る事ができた. 本相関式より農薬分子の疎水性が小さく, かつクチクラとの水素結合を形成しにくい化学構造を有する農薬ほど外皮からの浸透速度が速くなる事が示唆された...

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Veröffentlicht in:Journal of Pesticide Science 2001/05/20, Vol.26(2), pp.165-168
1. Verfasser: 片木, 敏行
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:有機リン剤, ピレスロイド等の11農薬の14C, 3Tラベル化合物を用いてハスモンヨトウ (Spodoptera litura) 5令幼虫における外皮からの浸透, 分布を検討した. 6種の有機リン剤において1次の浸透速度と各農薬の水-オクタノール分配係数との間には高い負相関が認められたが, 基本骨格の異なる全農薬を対象とした場合にはさらに農薬分子の水素結合能を表現するパラメータ (NW) を導入する事により浸透速度を表現できる相関式を得る事ができた. 本相関式より農薬分子の疎水性が小さく, かつクチクラとの水素結合を形成しにくい化学構造を有する農薬ほど外皮からの浸透速度が速くなる事が示唆された.
ISSN:1348-589X
0385-1559
1349-0923
DOI:10.1584/jpestics.26.165