飼料中のタウリンがヒラメ稚魚の成長および魚体内のタウリン濃度に及ぼす影響

沿岸魚粉をタンパク質源に必須, 非必須およびタウリンの結晶アミノ酸を添加した試験飼料を用いて, 平均体重0.15g(平均全長26mm)のヒラメ稚魚を5週間飼育した。その結果, タウリンが添加された全ての試験区は対照区に比較し優れた飼育成績を示した。一方, 必須および非必須の両アミノ酸単独添加区は対照区と同等の成績しか示さなかったことから, ヒラメ稚魚の成長に対するタウリンの有効性が明らかになった。飼料中のタウリン含量が20mg/g前後で魚体中のタウリン含量はほぼ最大値に達するとともにタウリン無添加区の魚体中シスタチオニン含量は, タウリン添加区に比較し著しく高い値を示していた。これらの結果から...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2001/03/15, Vol.67(2), pp.238-243
Hauptverfasser: 朴, 光植, 竹内, 俊郎, 青海, 忠久, 横山, 雅仁
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:沿岸魚粉をタンパク質源に必須, 非必須およびタウリンの結晶アミノ酸を添加した試験飼料を用いて, 平均体重0.15g(平均全長26mm)のヒラメ稚魚を5週間飼育した。その結果, タウリンが添加された全ての試験区は対照区に比較し優れた飼育成績を示した。一方, 必須および非必須の両アミノ酸単独添加区は対照区と同等の成績しか示さなかったことから, ヒラメ稚魚の成長に対するタウリンの有効性が明らかになった。飼料中のタウリン含量が20mg/g前後で魚体中のタウリン含量はほぼ最大値に達するとともにタウリン無添加区の魚体中シスタチオニン含量は, タウリン添加区に比較し著しく高い値を示していた。これらの結果から, 飼料中へのタウリン添加は, ヒラメ稚魚の含硫アミノ酸代謝に何らかの影響を及ぼすこと, 飼料中のタウリン要求量は15-20mg/gの範囲にあることが示唆された。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.67.238