繰返しねじりせん断のloadingとloading-freeが土の締固めに及ぼす影響

土への載荷(loading)と載荷のない状態(loading-free)の組合せ載荷過程が短期間に繰返し与えられる現象を対象として,土の締固めの観点から問題となる動力学的特性について考察した。供試体のねじりせん断変形は,間隙水圧の増加を伴って進行することが分かった。一方,乾燥密度と軸ひずみの増加は,loading-freeの際に発生したが,これは直前の載荷過程で起った間隙水圧の増加に起因する現象と推察された。正規繰返しねじりせん断試験についても実施し,実用的観点から関与因子間の相互関連を明確にした。さらに,載荷の大きさ,組合せ載荷セットの載荷回数,乾燥密度が土の締固めに及ぼす影響度合いについて...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2001-03, Vol.63 (2), p.29-38
Hauptverfasser: 小池, 正之, 余田, 章, Usaborisut, P
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:土への載荷(loading)と載荷のない状態(loading-free)の組合せ載荷過程が短期間に繰返し与えられる現象を対象として,土の締固めの観点から問題となる動力学的特性について考察した。供試体のねじりせん断変形は,間隙水圧の増加を伴って進行することが分かった。一方,乾燥密度と軸ひずみの増加は,loading-freeの際に発生したが,これは直前の載荷過程で起った間隙水圧の増加に起因する現象と推察された。正規繰返しねじりせん断試験についても実施し,実用的観点から関与因子間の相互関連を明確にした。さらに,載荷の大きさ,組合せ載荷セットの載荷回数,乾燥密度が土の締固めに及ぼす影響度合いについて調べ,応力経路による解析手法が本現象の解明に有効であることを明らかにした。
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.63.2_29