スギ精英樹等に関する研究 : 材質特性の把握

次代検定林「関福4号」に植栽されているスギ精英樹クローンの各種材質特性について個体内、反復区間,クローン間変異を調べた結果,地上高に心材率、晩材率、心材含水率、心材明度で著しく有意な差が認められ、真円率と偏心度では有意差は認められなかった。また、反復間で有意差が認められたのは晩材率のみであり、わずか2クローンの結果であるが、心材率と偏心度ではクローン間に有意差が認められた。 また、次代検定林「関福7号」及び「関福8号」から採取したスギ精英樹クローンについて、心材含水率と心材明度及び心材部のカリウム含有量を調べた結果、いずれの形質もクローン間に著しい差が認められ、胸高直径や植栽場所等よりも遺伝的...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:福島県林業試験場研究報告 2000-12 (33), p.81-91
Hauptverfasser: 壽田, 智久, 川上, 鉄也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:次代検定林「関福4号」に植栽されているスギ精英樹クローンの各種材質特性について個体内、反復区間,クローン間変異を調べた結果,地上高に心材率、晩材率、心材含水率、心材明度で著しく有意な差が認められ、真円率と偏心度では有意差は認められなかった。また、反復間で有意差が認められたのは晩材率のみであり、わずか2クローンの結果であるが、心材率と偏心度ではクローン間に有意差が認められた。 また、次代検定林「関福7号」及び「関福8号」から採取したスギ精英樹クローンについて、心材含水率と心材明度及び心材部のカリウム含有量を調べた結果、いずれの形質もクローン間に著しい差が認められ、胸高直径や植栽場所等よりも遺伝的な要因による影響が遙かに高いことが分かった。従って、これらの形質はクローンを選択して使用することで、かなり制御できるものと思われた。
ISSN:0910-1179