精麦製粉における小麦粒分離の製粉への効果

これまでの小麦粒の粉砕方式に代わる新しい製粉技術として期待される精麦製粉は,高灰分の表皮を前もって除去した精麦粒を粉砕することを特徴としており,効率良く良質な小麦粉を生産できる可能性を持っている。そこで本研究では精麦製粉の性能を高めるため,基礎実験として原料小麦粒中に含まれる未熟粒,萎縮粒などの小さい粒を精麦作用と同時に金網のスリット開口部から回収し,分別粉砕する方法を試み,精麦性能および製粉効率などに対する有効性を確認した。さらに操業ミルによる実証実験では,目幅1.6mm金網を使用し,回収した小麦粒を3番目のブレーキ工程(3B)に投入することで粉採取率は0.8%向上し,灰分値特性が改善される...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2001-01, Vol.63 (1), p.106-112
Hauptverfasser: 佐竹, 覺, 聞, 武, 宗貞, 健
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:これまでの小麦粒の粉砕方式に代わる新しい製粉技術として期待される精麦製粉は,高灰分の表皮を前もって除去した精麦粒を粉砕することを特徴としており,効率良く良質な小麦粉を生産できる可能性を持っている。そこで本研究では精麦製粉の性能を高めるため,基礎実験として原料小麦粒中に含まれる未熟粒,萎縮粒などの小さい粒を精麦作用と同時に金網のスリット開口部から回収し,分別粉砕する方法を試み,精麦性能および製粉効率などに対する有効性を確認した。さらに操業ミルによる実証実験では,目幅1.6mm金網を使用し,回収した小麦粒を3番目のブレーキ工程(3B)に投入することで粉採取率は0.8%向上し,灰分値特性が改善されることを明らかにした。
ISSN:0285-2543
DOI:10.11357/jsam1937.63.106