Agrobacterium tumefaciens によるクワカルス形質転換法の確立

バイナリーベクターとしてpIG121-Hmを持つ Agrobacterium tumefaciens EHA101株およびLBA4404株を用いてクワ (Morus alba L. 品種フィカス) カルスの形質転換法を確立した。クワ実生の子葉, 胚軸, 根から誘導した各カルスをアセトシリンゴン存在下, 低pH (pH5.5), 低温下 (20-22℃) でA. tumefaciens と共存培養し, 続いてハイグロマイシンを用いて形質転換クワカルスを選抜した。胚軸由来のカルスを用いて, EHA101/pIG121-Hm株を接種した場合に, 最も高い頻度でハイグロマイシン耐性カルスが得られた。選...

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Veröffentlicht in:Nihon sanshigaku zasshi 2000/12/29, Vol.69(6), pp.345-352
Hauptverfasser: 野末, 雅之, 蔡, 偉, 李, 凌, 徐, 文新, 塩入, 秀成, 小島, 峯雄, 齋藤, 英毅
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:バイナリーベクターとしてpIG121-Hmを持つ Agrobacterium tumefaciens EHA101株およびLBA4404株を用いてクワ (Morus alba L. 品種フィカス) カルスの形質転換法を確立した。クワ実生の子葉, 胚軸, 根から誘導した各カルスをアセトシリンゴン存在下, 低pH (pH5.5), 低温下 (20-22℃) でA. tumefaciens と共存培養し, 続いてハイグロマイシンを用いて形質転換クワカルスを選抜した。胚軸由来のカルスを用いて, EHA101/pIG121-Hm株を接種した場合に, 最も高い頻度でハイグロマイシン耐性カルスが得られた。選抜により得られたハイグロマイシン耐性カルスは高いGUS活性を示し, またそのゲノムDNA中にはGUS遺伝子が存在することがPCR法により確認された。本法によりクワカルスのゲノムDNA中にバイナリーベクターのT-DNAが確実に挿入されることがわかった。
ISSN:0037-2455
1884-796X
DOI:10.11416/kontyushigen1930.69.345