経膣採取した卵丘細胞を用いたウシ体細胞クローン産子生産
体細胞クローン技術を確立するための条件を検討した。卵丘細胞は11歳のホルスタイン牛から経膣採卵法により採取した。効率的な融合印加電圧、融合前のドナー細胞の血清飢餓培養の有無、再構築胚の培養条件、移植成績、誕生した子牛のDNA解析の検討を行った。融合印加電圧では100、120、150、180V/mmを比較し、高い融合率を示したのは、150V/mmであった。ドナー細胞を10日間以上培養した場合、血清飢餓培養の有無にかかわらず、染色体の損傷や4倍体の発生はみられなかった。融合後の再構築胚の発生培養の検討では、共培養系で非共培養系と比べ胚盤胞の発生率が有意に高い成績であった。再構築胚を14頭に移植し、...
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Veröffentlicht in: | 愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2000-12 (32), p.197-202 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 体細胞クローン技術を確立するための条件を検討した。卵丘細胞は11歳のホルスタイン牛から経膣採卵法により採取した。効率的な融合印加電圧、融合前のドナー細胞の血清飢餓培養の有無、再構築胚の培養条件、移植成績、誕生した子牛のDNA解析の検討を行った。融合印加電圧では100、120、150、180V/mmを比較し、高い融合率を示したのは、150V/mmであった。ドナー細胞を10日間以上培養した場合、血清飢餓培養の有無にかかわらず、染色体の損傷や4倍体の発生はみられなかった。融合後の再構築胚の発生培養の検討では、共培養系で非共培養系と比べ胚盤胞の発生率が有意に高い成績であった。再構築胚を14頭に移植し、4頭が受胎、うち1頭が277日で分娩した。妊娠した残り3頭のうち1頭が流産し、残り2頭は妊娠を継続中。DNA解析ではドナー牛(細胞提供牛)と子牛のゲノムの同一性が認められた。 |
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ISSN: | 0388-7995 |