サラブレッドの全身麻酔時におけるメデトミジンの麻酔前投与薬および覚醒時投与薬としての有用性

サラブレッドの全身麻酔時におけるメデトミジンの鎮静効果を, キシラジンおよびミダゾラム併用の場合と比較検討した. サラブレッド12頭(3歳)を使用し, A群およびB群の2群(各6頭)に分類した.A群に対してはキシラジンおよびミダゾラム, B群に対してはメデトミジンを鎮静目的に使用し, 全身麻酔を施した.その際の馬の状態をスコア等により評価した.覚醒時間は, A群に比較しB群では有意に長く, A群の約2倍であった.覚醒状態は, A群に比較しB群において有意に良好であった.このように, 覚醒がスムーズであることは, 起立時の転倒による骨折等の覚醒期の事故を未然に防ぐことができ, 人馬の安全確保に必...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2000/12/20, Vol.53(12), pp.801-805
Hauptverfasser: 帆保, 誠二, 間, 弘子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:サラブレッドの全身麻酔時におけるメデトミジンの鎮静効果を, キシラジンおよびミダゾラム併用の場合と比較検討した. サラブレッド12頭(3歳)を使用し, A群およびB群の2群(各6頭)に分類した.A群に対してはキシラジンおよびミダゾラム, B群に対してはメデトミジンを鎮静目的に使用し, 全身麻酔を施した.その際の馬の状態をスコア等により評価した.覚醒時間は, A群に比較しB群では有意に長く, A群の約2倍であった.覚醒状態は, A群に比較しB群において有意に良好であった.このように, 覚醒がスムーズであることは, 起立時の転倒による骨折等の覚醒期の事故を未然に防ぐことができ, 人馬の安全確保に必要不可欠であることから, 臨床的に大変重要な成績であるものと考えられた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.53.801