試料大量注入法を用いたGC-ECDによるワイン類中の農薬迅速分析

昇温プログラム気化 (PTV) 大量注入法を用いたGC-ECDにより, ワイン類中の6農薬1代謝物の微量分析法を確立した. 試料をC18で固相抽出し, フロリジルミニカラムで精製後, 本システムで定性, 定量を行った. 迅速化を図るために, 2種のカラムには同じ溶出溶媒を使用し, 溶媒の濃縮・置換操作を省略した. ワイン類に定量下限値 (ビンクロゾリン, キャプタン, ブロモプロピレート: 0.25ng/g, プロシミドン, カプタホール: 0.5ng/g, イプロジオン, 同代謝物: 1.0ng/g) の2及び20倍濃度レベルを添加したときの回収率は, 76.7~124.3%, 標準偏差0....

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Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2000/10/25, Vol.41(5), pp.321-325
Hauptverfasser: 齊藤, 行雄, 山本, 敦, 小玉, 修嗣, 大戸, 幹也, 大浦, 敞, 松永, 明信
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:昇温プログラム気化 (PTV) 大量注入法を用いたGC-ECDにより, ワイン類中の6農薬1代謝物の微量分析法を確立した. 試料をC18で固相抽出し, フロリジルミニカラムで精製後, 本システムで定性, 定量を行った. 迅速化を図るために, 2種のカラムには同じ溶出溶媒を使用し, 溶媒の濃縮・置換操作を省略した. ワイン類に定量下限値 (ビンクロゾリン, キャプタン, ブロモプロピレート: 0.25ng/g, プロシミドン, カプタホール: 0.5ng/g, イプロジオン, 同代謝物: 1.0ng/g) の2及び20倍濃度レベルを添加したときの回収率は, 76.7~124.3%, 標準偏差0.6~21.9であった. 本分析法を15検体のワイン類に適用した結果, 9検体からジカルボキシイミド系農薬を検出した.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.41.321