渥美半島太平洋岸におけるマアナゴ成熟度の季節変化

渥美半島の太平洋岸に設定した定点において, 1996年11月から1998年9月にかけてマアナゴの採集を行った。毎年春から夏に採集された個体は, 卵母細胞が染色仁期あるいは周辺仁期でGSI1未満の未熟なものであったが, 秋から冬にかけて採集された個体は油球期, 第一次卵黄球期でGSI2-4の比較的成熟が進んだものが多かった。2月以降, 成熟の進んだ個体は採集されなくなった。これらのことから定点に出現する雌マアナゴは夏から秋にかけて成長し, 翌早春, 大型個体は成熟の進行とともに他の場所へ移動することが推測される。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2000/05/15, Vol.66(3), pp.412-416
Hauptverfasser: 岡村, 明浩, 宇藤, 朋子, 張, 寰, 山田, 祥朗, 堀江, 則行, 三河, 直美, 田中, 悟, 元信, 堯, 岡, 英夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:渥美半島の太平洋岸に設定した定点において, 1996年11月から1998年9月にかけてマアナゴの採集を行った。毎年春から夏に採集された個体は, 卵母細胞が染色仁期あるいは周辺仁期でGSI1未満の未熟なものであったが, 秋から冬にかけて採集された個体は油球期, 第一次卵黄球期でGSI2-4の比較的成熟が進んだものが多かった。2月以降, 成熟の進んだ個体は採集されなくなった。これらのことから定点に出現する雌マアナゴは夏から秋にかけて成長し, 翌早春, 大型個体は成熟の進行とともに他の場所へ移動することが推測される。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.66.412