児島湾締切堤防における旧樋門閉塞盛立工事の情報化施工

岡山海岸保全事業では, 児島湾締切堤防にある2カ所の旧樋門部の閉塞盛立工事を行った。旧樋門は, 厚さ15-20mに達する軟弱な海成粘土層の上に築造されており, 高圧電力ケーブル, 管理橋などといった許容変位量の小さい重要施設が添架されていた。こうしたことから本工事では, 旧樋門と堤体の変位計測を行い, その情報を工事に反映する情報化施工を行った。旧樋門の変位計測結果は, 水平変位が約9mm, 沈下が約26mmで管理基準値以内であった。また, 堤体についても, すべり破壊するような変位過程の兆候も見られず, 安定を保持した状態で工事を終えた。本稿は, 重要施設に近接して軟弱地盤上で盛土した, 旧...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Doboku Gakkai-Shi 1999/12/01, Vol.67(12), pp.1307-1313_1,a1
Hauptverfasser: 清野, 修, 難波, 俊章, 大森, 康弘, 栗木, 実
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:岡山海岸保全事業では, 児島湾締切堤防にある2カ所の旧樋門部の閉塞盛立工事を行った。旧樋門は, 厚さ15-20mに達する軟弱な海成粘土層の上に築造されており, 高圧電力ケーブル, 管理橋などといった許容変位量の小さい重要施設が添架されていた。こうしたことから本工事では, 旧樋門と堤体の変位計測を行い, その情報を工事に反映する情報化施工を行った。旧樋門の変位計測結果は, 水平変位が約9mm, 沈下が約26mmで管理基準値以内であった。また, 堤体についても, すべり破壊するような変位過程の兆候も見られず, 安定を保持した状態で工事を終えた。本稿は, 重要施設に近接して軟弱地盤上で盛土した, 旧樋門閉塞盛立工事の情報化施工について報告するものである。
ISSN:0369-5123
1884-7188
DOI:10.11408/jjsidre1965.67.12_1307