二倍体-四倍体モザイクアマゴの子孫

高水圧処理法を用いた第1卵割阻止から生じた最大核小体数4を示す四倍体候補のアマゴと通常二倍体アマゴを交配した。これら子孫の正常発眼胚の最大核小体数および核DNA量を調査したところ, 赤血球DNA量から二倍体と判定された雌の子孫に二倍体と三倍体が生じることから, この雌は半数体と二倍体の卵を産むことが判った。赤血球サイズおよびDNA量から二倍体-四倍体モザイクと判じられた雄の精子で交配した子孫はすべて二倍体であった。従って, 第1卵割阻止から生じる個体には体細胞が二倍体であっても生殖細胞に四倍体を含むモザイクあるいは, 体細胞に四倍体が含まれても生殖細胞は二倍体のみのモザイクがいることが判った。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 1999/11/15, Vol.65(6), pp.1084-1089
Hauptverfasser: 山木, 勝, 佐藤, 治平, 谷浦, 興, 荒井, 克俊
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:高水圧処理法を用いた第1卵割阻止から生じた最大核小体数4を示す四倍体候補のアマゴと通常二倍体アマゴを交配した。これら子孫の正常発眼胚の最大核小体数および核DNA量を調査したところ, 赤血球DNA量から二倍体と判定された雌の子孫に二倍体と三倍体が生じることから, この雌は半数体と二倍体の卵を産むことが判った。赤血球サイズおよびDNA量から二倍体-四倍体モザイクと判じられた雄の精子で交配した子孫はすべて二倍体であった。従って, 第1卵割阻止から生じる個体には体細胞が二倍体であっても生殖細胞に四倍体を含むモザイクあるいは, 体細胞に四倍体が含まれても生殖細胞は二倍体のみのモザイクがいることが判った。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.65.1084