テッポウユリ球根の乾燥貯蔵と低温遭遇による不発芽発生の誘導

沖永良部島産テッポウユリ'ひのもと'S球を供試し, 乾燥貯蔵に伴う不発芽発生の要因について詳しく調べた.1. 9, 20, 25℃のいずれの温度でも, 乾燥貯蔵を行って球重を元の球重から15%以上減少させ, 低温処理すると不発芽となった.25℃乾燥で貯蔵した場合は, 長期間貯蔵するにつれて低温処理後の不発芽発生率は減少した.2. 乾燥貯蔵後は, 2 12℃の低温を2 3週間与え, 15℃以上の温度に移すと不発芽となった.3. 25℃2週間の湿潤貯蔵球の場合, 続く9℃6週後には普通葉が認められたのに対し, 25℃2週間の乾燥貯蔵球では普通葉は全く認められず, 分化した葉原基...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 1999/09/15, Vol.68(5), pp.1027-1032
Hauptverfasser: 島田, 有紀子, 今西, 英雄, 森, 源治郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:沖永良部島産テッポウユリ'ひのもと'S球を供試し, 乾燥貯蔵に伴う不発芽発生の要因について詳しく調べた.1. 9, 20, 25℃のいずれの温度でも, 乾燥貯蔵を行って球重を元の球重から15%以上減少させ, 低温処理すると不発芽となった.25℃乾燥で貯蔵した場合は, 長期間貯蔵するにつれて低温処理後の不発芽発生率は減少した.2. 乾燥貯蔵後は, 2 12℃の低温を2 3週間与え, 15℃以上の温度に移すと不発芽となった.3. 25℃2週間の湿潤貯蔵球の場合, 続く9℃6週後には普通葉が認められたのに対し, 25℃2週間の乾燥貯蔵球では普通葉は全く認められず, 分化した葉原基がその後20℃に移すとりん片として発達した.4. 球根を乾燥貯蔵した後では, 温湯処理を行っても不発芽の発生は防止されなかった.
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.68.1027