九州南部八房川におけるミナミテナガエビの成熟と産卵

九州南部を流れる八房川において, ミナミテナガエビ(テナガエビ科)の成熟と産卵に関する研究を行った。抱卵雌は5 9月に出現した。産卵期の早い時期に初回の産卵を行った個体は外卵の発生に伴って再び生殖腺指数が上昇し, 同一産卵期中に複数回産卵すると推察された。また, 雌は6 7月に下流に移動して下流域 河口付近で幼生を放出した後, 再び遡上せずに下流域に滞留するものと思われた。本研究で得られた結果を琉球列島産のものと比較したところ, 抱卵雌の最大サイズと出現期間, 卵サイズにおいて違いがみられた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 1999/05/15, Vol.65(3), pp.473-479
Hauptverfasser: 大富, 潤, 中林, 直行
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:九州南部を流れる八房川において, ミナミテナガエビ(テナガエビ科)の成熟と産卵に関する研究を行った。抱卵雌は5 9月に出現した。産卵期の早い時期に初回の産卵を行った個体は外卵の発生に伴って再び生殖腺指数が上昇し, 同一産卵期中に複数回産卵すると推察された。また, 雌は6 7月に下流に移動して下流域 河口付近で幼生を放出した後, 再び遡上せずに下流域に滞留するものと思われた。本研究で得られた結果を琉球列島産のものと比較したところ, 抱卵雌の最大サイズと出現期間, 卵サイズにおいて違いがみられた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.65.473