小型底曳網漁業における漁獲物分離装置の開発

千葉県銚子地区小型底曳網漁業において, 2つの袋網を上下に重ねた2階式袋網と下部袋網前方に配した仕切網による構造の漁獲物分離装置の開発試験を行った。仕切網には一脚長43.5mmおよび55.0mm角目網とポリエチレン製枠に取り付けた24.6×49.8mmと24.6×101.8mm網目の矩形網地の4種類を用いた。試験では混獲生物を含む魚類を上部袋網へ, 小型エビ類を下部袋網へそれぞれ分離することを目標とした。Newtonの分級効率は, 24.6×101.8mmの矩形網地を用いた分離装置で最も高く, 0.31を示した。しかし, 小型エビ類の35%が上部袋網へと排除され実用性には乏しかった。これらの分...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 1999/01/15, Vol.65(1), pp.11-18
Hauptverfasser: 松下, 吉樹, 野島, 幸治, 井上, 喜洋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:千葉県銚子地区小型底曳網漁業において, 2つの袋網を上下に重ねた2階式袋網と下部袋網前方に配した仕切網による構造の漁獲物分離装置の開発試験を行った。仕切網には一脚長43.5mmおよび55.0mm角目網とポリエチレン製枠に取り付けた24.6×49.8mmと24.6×101.8mm網目の矩形網地の4種類を用いた。試験では混獲生物を含む魚類を上部袋網へ, 小型エビ類を下部袋網へそれぞれ分離することを目標とした。Newtonの分級効率は, 24.6×101.8mmの矩形網地を用いた分離装置で最も高く, 0.31を示した。しかし, 小型エビ類の35%が上部袋網へと排除され実用性には乏しかった。これらの分離装置は漁獲物へのサイズ選択性をもち, 体長の大きな個体ほど上部袋網に分離される傾向が認められた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.65.11