クコ葉中の抗菌活性成分

クコ葉の健康食品としての有効利用を模索する目的で, 抗菌活性成分の検索を行った. その結果, クコ葉のメタノールエキスが抗菌活性を示し, その活性成分の一つが, クコの特徴的な成分である Lyciumoside I であることが明らかとなった. Lyciumoside I は, 胃潰瘍, 十二指腸潰瘍, 胃ガンなどの原因菌と考えられている Helicobacter pylori 菌の発育も抑制した. この化合物は, クコ茶中にも多く溶出することが分かった. 更に, lyciumoside 類の構造活性相関についても検討した....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 1998/12/05, Vol.39(6), pp.399-405_1
Hauptverfasser: 寺内, 正裕, 金森, 久幸, 信宗, 正男, 福田, 伸治, 矢原, 正治, 山崎, 和男
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クコ葉の健康食品としての有効利用を模索する目的で, 抗菌活性成分の検索を行った. その結果, クコ葉のメタノールエキスが抗菌活性を示し, その活性成分の一つが, クコの特徴的な成分である Lyciumoside I であることが明らかとなった. Lyciumoside I は, 胃潰瘍, 十二指腸潰瘍, 胃ガンなどの原因菌と考えられている Helicobacter pylori 菌の発育も抑制した. この化合物は, クコ茶中にも多く溶出することが分かった. 更に, lyciumoside 類の構造活性相関についても検討した.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.39.6_399