タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)に対するExserohilum monocerasの除草活性における水管理の影響
タイヌビエ(E. oryzicola)の幼植物体に対するE. monoceras JTB-808の除草活性に影響する要因について,温室内で滴下接種法によって調べた。本菌の除草活性は,水管理と関係していた。すなわち,湛水深および湛水期間を増加させると,高い除草活性が得られた。105分生胞子/100cm2を7cmあるいは9cmの湛水深のポットに接種したとき,接種21日後95%以上の植物体が枯死し,その乾重は95%以上減少した。7日間以上の7cmの湛水では,接種21日後にほぼ同様の結果が得られた。湛水期間を14日間まで長くすると,植物体は完全に除草された。低水深あるいは短い湛水期間では,効果的な除草...
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Veröffentlicht in: | Nippon shokubutsu byōri gakkai 1998/12/25, Vol.64(6), pp.526-531 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng ; jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | タイヌビエ(E. oryzicola)の幼植物体に対するE. monoceras JTB-808の除草活性に影響する要因について,温室内で滴下接種法によって調べた。本菌の除草活性は,水管理と関係していた。すなわち,湛水深および湛水期間を増加させると,高い除草活性が得られた。105分生胞子/100cm2を7cmあるいは9cmの湛水深のポットに接種したとき,接種21日後95%以上の植物体が枯死し,その乾重は95%以上減少した。7日間以上の7cmの湛水では,接種21日後にほぼ同様の結果が得られた。湛水期間を14日間まで長くすると,植物体は完全に除草された。低水深あるいは短い湛水期間では,効果的な除草活性とならなかった。低融点アガロースゲル中に固定した分生胞子をタイヌビエの第1葉に接種する方法によって,湛水下の病斑拡大について調べた。1, 2あるいは3日間,接種葉を冠水すると,接種10日後までに壊死した病斑は,それぞれ葉面積の14.3, 78.7および95.3%にまで拡大した。以上の結果は,宿主植物を冠水することが病斑の拡大を促進し,高い除草活性に結び付いていることを示す。 |
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ISSN: | 0031-9473 1882-0484 |
DOI: | 10.3186/jjphytopath.64.526 |