ケヤキの成長と木材の性質(I) : 繊維長,繊維壁厚,早材道管内腔面積の髄から樹皮にかけての変動
ケヤキ材の繊維長,繊維壁厚,早材道管内腔面積の髄から樹皮にかけての変動と成長状態との関連を調べた。繊維長は供試木の肥大成長に関わらず,平均して髄からの年輪数で約10年輪,距離で約2cmぐらいまで急速に伸長する。繊維壁厚はほとんど一定の傾向がみられないものと,年齢とともに約10年ぐらいまでわずかに増大するものがみられた。早材道管の内腔面積は初期の肥大成長の影響が強く,肥大成長が悪いと増大率が減少する。しかし,髄から約7cmまでは急速に増大する。ケヤキの構成要素の寸法変動からみて,木材の性質は髄から約10年,距離で約7cmの範囲はきわめて不安定と考えられる。...
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Veröffentlicht in: | Japanese Journal Of Forest Planning 1998/09/30, Vol.31, pp.7-14 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ケヤキ材の繊維長,繊維壁厚,早材道管内腔面積の髄から樹皮にかけての変動と成長状態との関連を調べた。繊維長は供試木の肥大成長に関わらず,平均して髄からの年輪数で約10年輪,距離で約2cmぐらいまで急速に伸長する。繊維壁厚はほとんど一定の傾向がみられないものと,年齢とともに約10年ぐらいまでわずかに増大するものがみられた。早材道管の内腔面積は初期の肥大成長の影響が強く,肥大成長が悪いと増大率が減少する。しかし,髄から約7cmまでは急速に増大する。ケヤキの構成要素の寸法変動からみて,木材の性質は髄から約10年,距離で約7cmの範囲はきわめて不安定と考えられる。 |
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ISSN: | 0917-2017 2189-8308 |
DOI: | 10.20659/jjfp.31.0_7 |