樹冠の空間占有モデルを用いた択伐林の直径分布モデルの誘導

林分の樹冠基底断面積合計の垂直的配分は一様であるという樹冠の空間占有モデルから,胸高直径と樹冠の基底断面積および基部高の関係を介して直径分布モデルを誘導する方法を示した。そして,この方法の有効性を明らかにするために,今須択伐林のデータを利用して直径分布モデルを誘導し,現実の直径分布と比較検討した。樹冠の基底断面積と基部高にはスギとヒノキの樹種間における統計的有意差が認められなかったので,樹種区分をせずに胸高直径と樹冠の基底断面積および基部高の回帰式を求めた。この結果と樹冠基底断面積合計の上限値12,000m^2/haをもとに,直径分布モデルを求めた。この直径分布モデルは,中・大径木に対しては当...

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Veröffentlicht in:Japanese Journal Of Forest Planning 1998/09/30, Vol.31, pp.1-5
Hauptverfasser: 梶原, 規弘, 藤本, 幸司, 山本, 武, 梶原, 幹弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:林分の樹冠基底断面積合計の垂直的配分は一様であるという樹冠の空間占有モデルから,胸高直径と樹冠の基底断面積および基部高の関係を介して直径分布モデルを誘導する方法を示した。そして,この方法の有効性を明らかにするために,今須択伐林のデータを利用して直径分布モデルを誘導し,現実の直径分布と比較検討した。樹冠の基底断面積と基部高にはスギとヒノキの樹種間における統計的有意差が認められなかったので,樹種区分をせずに胸高直径と樹冠の基底断面積および基部高の回帰式を求めた。この結果と樹冠基底断面積合計の上限値12,000m^2/haをもとに,直径分布モデルを求めた。この直径分布モデルは,中・大径木に対しては当てはまったが,小径木に対しては過大の本数を与えた。
ISSN:0917-2017
2189-8308
DOI:10.20659/jjfp.31.0_1