3眠蚕誘導活性を有するイミダゾール系化合物トリフルミゾールの投与方法と蚕に対する毒性
トリフルミゾールを人工飼料に添加し, 3齢あるいは4齢の餉食から48時間給与した結果, 粉体重量で400および800ppmの濃度で高率で3眠蚕が誘導されたが, 1,600ppm以上では3眠化せず, 多くが致死した。また, ジメチルスルフォキシドに溶かし, マイクロシリンジを用いて経口的に消化管内に注入するか腹脚から体腔内に注射した場合, 4齢20時間の投与では投与方法, 投与量にかかわらず3眠化せず, 1頭当たり50μg程度でおよそ半数が致死し, 5齢10時間の投与では, 1頭当たり200μgで半数が致死した。体重1g当たりに換算したLD50値は, 添食の場合3齢約200μg, 4齢140μg...
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Veröffentlicht in: | Nihon sanshigaku zasshi 1998/08/31, Vol.67(4), pp.303-309 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | トリフルミゾールを人工飼料に添加し, 3齢あるいは4齢の餉食から48時間給与した結果, 粉体重量で400および800ppmの濃度で高率で3眠蚕が誘導されたが, 1,600ppm以上では3眠化せず, 多くが致死した。また, ジメチルスルフォキシドに溶かし, マイクロシリンジを用いて経口的に消化管内に注入するか腹脚から体腔内に注射した場合, 4齢20時間の投与では投与方法, 投与量にかかわらず3眠化せず, 1頭当たり50μg程度でおよそ半数が致死し, 5齢10時間の投与では, 1頭当たり200μgで半数が致死した。体重1g当たりに換算したLD50値は, 添食の場合3齢約200μg, 4齢140μgであり, 注射および強制経口投与では4, 5齢期とも120~160μgの範囲にあって, 投与方法や投与時期にかかわらずほぼ同程度であった。800ppmを添食した場合の24時間の累積摂取量は, 3,200ppmの添食や注射および強制経口投与より多いにもかかわらず, 発育への障害はほとんどなかったことから, 本薬剤はカイコの体内では比較的速やかに分解され, 3眠蚕の誘導には連続した取り込みが必要なことが示唆された。 |
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ISSN: | 0037-2455 1884-796X |
DOI: | 10.11416/kontyushigen1930.67.303 |