畑地用水量の計画に関与する作物生育・気象諸因子の影響評価
近年水需給が逼迫しており, 効率的な水利用技術の開発が緊要の課題となっている.そこで本論では, 土層の水収支の計算において, 毛管補給水量, 作物係数および降雨による蒸発散位の減少についてのパラメータを設定し, 水収支モデルに組込むことができた。その結果, 以下のことが明らかになった. (1) 水収支モデルに降雨による蒸発散位の減少を考慮した場合, ダイズ生育期の潅漑水量は少量減少した. (2) 水収支モデルに, 降雨による蒸発散位の減少に加え作物係数および毛管補給水量などの影響を組込んだ場合, 潅漑水量は前項 (1) よりもさらに減少した.これは, 残存水分量の増加によるものである. (3)...
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Veröffentlicht in: | Nōgyō Doboku Gakkai ronbunshū 1998/02/25, Vol.1998(193), pp.9-16,a1 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 近年水需給が逼迫しており, 効率的な水利用技術の開発が緊要の課題となっている.そこで本論では, 土層の水収支の計算において, 毛管補給水量, 作物係数および降雨による蒸発散位の減少についてのパラメータを設定し, 水収支モデルに組込むことができた。その結果, 以下のことが明らかになった. (1) 水収支モデルに降雨による蒸発散位の減少を考慮した場合, ダイズ生育期の潅漑水量は少量減少した. (2) 水収支モデルに, 降雨による蒸発散位の減少に加え作物係数および毛管補給水量などの影響を組込んだ場合, 潅漑水量は前項 (1) よりもさらに減少した.これは, 残存水分量の増加によるものである. (3) 水収支モデルに, 降雨による蒸発散位の減少に加え作物係数および毛管補給水量などの影響を組込み, さらに降雨は全て根群域に浸透すると仮定した場合, 潅漑水量は (2) の場合よりもさらに少なくなった. |
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ISSN: | 0387-2335 1884-7234 |
DOI: | 10.11408/jsidre1965.1998.9 |