1983~85年の牛流死産例の母牛血清および胎子組織からの抗ネオスポラ抗体および抗原の検出

1983~85年に既知ウイルスの関与が否定された牛流死産例の血清および保存パラフィンブロック標本について, Neospora caninum抗原に対する間接蛍光抗体法と免疫組織化学的手法により, ネオスポラ感染の有無を検討した. 抗N. caninum抗体は流死産母牛15/50頭 (30.0%) に, 同居母牛25/90頭 (27.7%) に検出された. 流死産胎子23例中, 1984年の流産胎子 (ホルスタイン種, 胎齢6ヵ月) 2例 (1例は体形異常) と, 水頭症を呈した1例 (黒毛和種, 胎齢8ヵ月) から原虫抗原が検出された. これらの3例には非化膿性脳炎と多発性筋炎がみられ, 病巣...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 1997/07/20, Vol.50(7), pp.386-389
Hauptverfasser: 奥田, 宏健, 福冨, 豊子, 吉野, 知男
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1983~85年に既知ウイルスの関与が否定された牛流死産例の血清および保存パラフィンブロック標本について, Neospora caninum抗原に対する間接蛍光抗体法と免疫組織化学的手法により, ネオスポラ感染の有無を検討した. 抗N. caninum抗体は流死産母牛15/50頭 (30.0%) に, 同居母牛25/90頭 (27.7%) に検出された. 流死産胎子23例中, 1984年の流産胎子 (ホルスタイン種, 胎齢6ヵ月) 2例 (1例は体形異常) と, 水頭症を呈した1例 (黒毛和種, 胎齢8ヵ月) から原虫抗原が検出された. これらの3例には非化膿性脳炎と多発性筋炎がみられ, 病巣に原虫抗原が存在した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.50.386