貝化石を含む泥岩質土壌客土畑におけるメロンの葉枯れ症状の原因と対策

1. 千葉県銚子市の造成畑で発生したメロンの葉枯れ症状は,貝化石を多量に含む泥岩質土壌の客土により,土壌中のカルシウムが過剰に吸収されたことに起因するマグネシウム欠乏と判定された。2. 葉枯れ症状の被害軽減対策として,交配後から収穫前までに硫酸マグネシウムの0.5%溶液を7日間隔で5回,または1%溶液を20日間隔で2回の葉面散布が速効的であり,有効であった。3. 土壌改良として,pHの矯正,土壌中のカルシウム/マグネシウム比の適正化,土壌緩衝能の増大を図る目的で,硫黄華,硫酸マグネシウム,腐植質資材を施用したが,単年度の結果では葉枯れ症状軽減に及ぼす効果は顕著でなかった。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:千葉県農業試験場研究報告 = Bulletin of the Chiba-Ken Agricultural Experiment Station 1997-03 (38), p.73-80
Hauptverfasser: 家壽多, 正樹, 安藤, 光一, 太田, 恒男, 勝木田, 博人
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:1. 千葉県銚子市の造成畑で発生したメロンの葉枯れ症状は,貝化石を多量に含む泥岩質土壌の客土により,土壌中のカルシウムが過剰に吸収されたことに起因するマグネシウム欠乏と判定された。2. 葉枯れ症状の被害軽減対策として,交配後から収穫前までに硫酸マグネシウムの0.5%溶液を7日間隔で5回,または1%溶液を20日間隔で2回の葉面散布が速効的であり,有効であった。3. 土壌改良として,pHの矯正,土壌中のカルシウム/マグネシウム比の適正化,土壌緩衝能の増大を図る目的で,硫黄華,硫酸マグネシウム,腐植質資材を施用したが,単年度の結果では葉枯れ症状軽減に及ぼす効果は顕著でなかった。
ISSN:0577-6880