温室メロンのロックウール栽培における培養液濃度と養分吸収の関係

養液栽培では, 培養液の無機成分の組成と濃度, 培養液施与量を把握することにより, 施与成分量が計算できるため, 作物の成分要求量に応じた肥培管理が可能となる. しかし, 温室メロンのロックウール栽培における成分吸収特性のデータはほとんどないため, 土耕における成分吸収特性 (増井ら, 1968) を参考にしているのが現状である. これまで湛液水耕における温室メロンの無機成分の吸収量や吸収速度, 吸収濃度などの吸収特性については, 籠橋ら (1978) や狩野ら(1981) の詳細な報告があり, メロンを湛液水耕すると果実が大きくなりすぎ, 糖度も上がらないなど, 栽培管理の難しさが指摘されて...

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Veröffentlicht in:Engei Gakkai zasshi 1997, Vol.66(2), pp.307-312
Hauptverfasser: 張, 洪基, 糠谷, 明
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:養液栽培では, 培養液の無機成分の組成と濃度, 培養液施与量を把握することにより, 施与成分量が計算できるため, 作物の成分要求量に応じた肥培管理が可能となる. しかし, 温室メロンのロックウール栽培における成分吸収特性のデータはほとんどないため, 土耕における成分吸収特性 (増井ら, 1968) を参考にしているのが現状である. これまで湛液水耕における温室メロンの無機成分の吸収量や吸収速度, 吸収濃度などの吸収特性については, 籠橋ら (1978) や狩野ら(1981) の詳細な報告があり, メロンを湛液水耕すると果実が大きくなりすぎ, 糖度も上がらないなど, 栽培管理の難しさが指摘されている. これは生育ステージ別要求量に対応した培養液の組成と濃度の管理が確立していないことが一因と考えられる. 本研究は, 温室メロンのロックウール栽培における生育ステージ別の好適培養液の組成と濃度を確立するための基礎資料を得る目的で, 園試処方の1,2/3,1/3単位の培養液を用い, 異なる生育ステージにおける成分の吸収量, 吸収濃度, 吸収速度の特性および生育を調査するために行った.
ISSN:0013-7626
1880-358X
DOI:10.2503/jjshs.66.307